今年も、「地域と区のつどい」 が行われました。
「地域と区のつどい」は、泉区が推進する施策、地域の課題などについて
直接区長からお話が聞け、住民の意見も伝えることのできる良い機会です。
各自治会の会長さん、外郭団体の方々が参加されます。
はじめに額田樹子区長よりご挨拶がありました。
その後、意見交換が行われ、有意義な1時間となりました。
特に、今年の4月から我らが上飯田団地でスタートした「LSA事業」について、
活発な意見交換が行われました。
「LSA」とは「Life Support Adviser(ライフサポートアドバイザー)」の
略で、正式には「横浜市高齢者用市営住宅等生活援助員派遣事業」と言います。
高齢化率が高く福祉対応が必要な方が多く暮らしている公営住宅に生活援助員を派遣し、
生活に関する相談および助言、各戸訪問による安否の確認、緊急時対応及び自助・
共助の再生に向けた取り組みを行います。
具体的には、常勤1名、非常勤2名を上飯田団地の第1集会所2Fに配置し、
生活に関する相談等を行うというものです。
相談の内容は、「書類の手続きがわからない…」とか、「今後の生活が不安だ…」
とか、住民のお困りごとに対応してくれます。
月曜日から金曜日の9時〜16時まで相談員が常駐してくれるので、
大変ありがたいです。
特に我らが第5自治会の敷地内に、相談員の方が常駐する集会所があるので、
地理的に利用しやすい。
それから、お一人住まいで、認知症がすすんでいる方がいるので、その対応に
かなり関わってくれるので、会長としては本当に助かります。
それまでは、認知症で介護サービスも生活保護も受けてない方は、
誰に相談していいかわからず、何かあったときは、結局、近所の方々が対応する
という状況でした。
それは、今も変わりませんが、「LSA」が始まったことで、問題発生時に
物理的にも精神的にもかなり楽になりました。
しかし、上飯田団地全体的には、「LSA」事業が、まだまだ周知徹底されて
いないと感じます。 団地内にはお困り事をかかえる高齢者は大勢います。
せっかくの事業なので、どんどん活用していくべきだと思います。
今、私が課題と感じているのは、お買い物の問題。
認知症が進んでいて、歩行もおぼつかない方が、自分の衝動のまま、早朝や深夜に
家から出てしまって、路上で転倒し、怪我をするという事例が頻繁に起きています。
愚痴を言うようで申し訳ないのだが、そのたびに、家まで連れていってあげたり、
場合によっては救急車を呼んだり… それも、だいたい、真夜中とか、早朝…
それも、「ビールを飲みたい」とか「たばこがなくなった」とか、そういった、
買い物に行きたいという動機が原因なので、その部分をなんとか解決できないものか…
と考えています。
上飯田団地には上飯田ショッピングセンターがあり、お店によっては配達してくれます。
ただ、認知症の方は、「自分で電話して欲しいものを頼む」ということが難しい…
電話番号を教えても電話をかけることができなかったり、忘れてしまったり…
そこで、LSAと連携し、買い物の悩みを少しでも改善できないだろうか…
そうすることによって、不用意に外出して転倒するリスクを下げることができる
のではなかろうか…
日中ならば、道端に倒れている人がいれば、誰かが助けてくれるが、深夜や早朝だと
それも難しい。しかも、いったん転倒すると一人で起き上がれないのだ。
今は暖かいからいいが、これが真冬だったら… 大変なことになる。
ただ、せっかくの相談員制度だが… だいたい、トラブルが発生するのは
深夜や早朝… 結局、まず緊急対応するのは、近所の人になってしまうんだよね…
これは、毎回いうのだけれど、かなり深刻な認知症の方が、団地で一人住まいは
難しいよ…。 昔からもともと団地に住んでいる方が認知症になってしまったのなら
仕方ないが、認知症とわかっている方が、なぜ団地に入居できるのかが本当に
わからない…。 以前にも、その点を関連の役所に聞いたことがあるが、
「入居時に認知症かどうかを調べる制度になっていない」という回答…
まぁ、それはそうなのかもしれないけど… だからなんだって言うんだよ!
というような回答… そういう不足している制度を改善するという意思が
全く感じられない…。 私たちは制度の通りにやっていますけど…?
何か問題ありますか?的な…。 危機は今起きているというのに…。
道端に血だらけになって倒れている方を介抱したことがないから、
切実さを感じないのだろう…。 以前にも書いたが、関連の役所の人は
団地に住むという制度にしたらいいと思うよ…。
そうすれば、切実さがよくわかるから。
ああああ… なんとかならないものか…。