30日、防犯講習会が行われました。 桐生正幸先生の講演がありました。
はじめに泉区内の犯罪発生状況に関して 泉警察署・生活安全課の竹村誠司課長から
報告がありました。
続いて、「犯罪者の目線から考える防犯対策」と題し、東洋大学社会学部社会心理学科の
桐生正幸教授より、講演がありました。
桐生先生は、軽快な口調でユーモアをまじえながら、わかりやすくお話してくださいました。
1時間もあっという間に過ぎ、まるで大学の講義を聞いているような、そんな懐かしい
感じもあり、有意義な時間となりました。
桐生先生は、テレビやラジオなどにも多数出演し、ドラマの犯罪者プロファイリングの
監修も行うなど、多岐にわたる活動をされています。
今春スタートのドラマも監修を行うそうで…。
タイトルを聞かなかったので後で調べてみようかな…。
また、アメリカのドラマ「NUMBERS 天才数学者の事件ファイル」のシーズン1の1では、
最新のプロファイリング手法をとてもよく再現しているとのことで、参考にしてみてと、
勧めていました。 今度見てみるか。
あと、先生は「羊たちの沈黙」も勧めてました。
印象に残ったのは「サークル仮設」です。
「もっとも距離の離れた犯行地間を直径とする円内に犯人の居住地が有る」というものです。
連続強姦事件の分析で、該当するもの39名、外部から来る者6名という報告があるそうです。
また、防犯を行う我々が「怪しい」と思う場所や人を決めていくのではなく、
あくまでも、犯罪者が考えそうな場所を想定していくことが大切だそうです。
そのためにも、どこで犯罪が起こったかのデータをきちんと収集し、マッピングしたり
といった分析が重要だそうです。
人の行為には必ず理由があるので、我々の目線ではなく、犯罪者の目線で考えることが
必要だそうです。
あっという間の1時間だったので、できれば、1年を通して何回かにわけてテーマ別に
講演をして頂けたら、より深い理解が進むのではないか… と思いましたが…
無料の講演会では、それ以上は無理だな…とも思いました。
今回の講演内容をヒントに地域防犯にいかしていきたいと思います。