2024年1月1日(月)元日の夜… けたたましく団地内に響く救急車と消防車の音…
元日の夜…
けたたましく団地内に響く救急車と消防車の音…
連絡が取れないというご家族が安否確認のため、119を呼びました。
結論から言って、大事なし。 安堵しました。
私が会長になって… 早くも10年。
特に、ここ数年は、毎日のように救急車がやってきます。
体調がわるくなったり、今回のように安否不明になってしまったり…
まさに、ここは、現代の超高齢化社会の最前線の現場…
言わば、現代日本の縮図のようなところだと認識しています。
私が子供のころは、ベビーブーム世代真っ只中で、団地内に高齢者がいないという感じ。
どの棟に行っても、子供たちの遊ぶ声がこだまするような、そんなところでした。
あれから、40年… (まるで綾小路きみまろさんみたいだけど…)
団地内はほぼ高齢者…
朝は、デーサービスの車が各棟にやってきて利用者を送迎。
ヘルパーさんや訪問医療の車が常に行き交い、まるで、団地全体が1つの巨大な福祉施設のよう。
昔の自治会長さんは、仕事の悩みとか生活苦のこととか、そういったことで住民の相談相手に
なったり、自治会で旅行したり、お祭りで神輿を作ってかついだり、運動会で盛り上がったり、
子供会で花火大会や映写会やったりと、まさに「実」のある活動をしてたと思うけど…
今、私の感覚で言うと、安否。 住民が無事でいるかどうか。 極論するとそこに尽きる。
みなさんが元気で過ごせているか、そのことばかり。
ケアプラザや行政の高齢支援、生活支援、LSA(生活相談員)と、サポート体制も整ってきて
いますが、何かが発生したときのはじめの対応は結局、地域住民がやらねばなりません…。
だいたい、何かが発生するときって、夜だったり週末だったりするんですよね…
昨年、わが自治会でも2件の孤独死が発生してしまいました…
どうしたら悲劇を食い止められるのか… 行政や民間サポートの方々の向いてる方向は同じだと
思うけど…
それぞれのサービスや住民の見守り活動が混然一体となって機能してない…
それが私の偽らざる実感です…
「個人情報なので…」という巨大な壁に阻まれ、見守るものも見守れない…
そして、事が起こるのは、だいたい、行政やサービスが止まっている週末や深夜…
24時間ずっと見守ることはできないもんね…
これだけIT技術が進化しているのに… なんとかならんものなのか…
気がかりな高齢世帯には、安否がわかるようなセンサーを設置するとか…
トイレの水が一定期間流れなければ、メールで知らせるとか…
介護サービスを受けていたり、生活保護世帯であれば、担当のケアマネさんやケースワーカーが
いるので、そこと連携できるけど…
介護サービスも何も受けてないご高齢の世帯だと、何も情報がない…
どんな病気をかかえてるのかとか、ご家族は近くにいるのかとか…
まさに徒手空拳、丸腰で戦場に行って来いと言った感じです…
私の自治会では、住民台帳を整備して、できうる限り、緊急連絡先や病状やお困りごとは
情報として整備してはいるが… それでも全く情報がない方もいる…
全ての住民の情報を集めて整備して… というのは、マジで無理…
今回のように、救急車が来て、慌てて見に行くということぐらいです…
まるで、果てしない雪原をコンパスなしで歩いて行け!というような状態です…
つらつら書いてしまいましたが…
今年は… 果たして… どんな1年なんだろう…
JUGEMテーマ:町内会・自治会・隣組制度を考える
- 2024.01.01 Monday
- 危機管理
- 22:30
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- by 会長